島根女子大学生バラバラ事件、書類送検された容疑者の矢野富栄(当時33)は、3つの強制わいせつ事件で3年6か月の実刑判決を受けていた(島根県浜田市)

女性に刃物を突きつけ、わいせつな行為をしようとした

事件の5年前に九州や東京で3つの強制わいせつ事件

島根女子大学生バラバラ事件、書類送検された容疑者の矢野富栄(当時33)は、3つの強制わいせつ事件で3年6か月の実刑判決を受けていた(島根県浜田市)

島根女子大学生バラバラ事件、書類送検された容疑者の矢野富栄(当時33)は、3つの強制わいせつ事件で3年6か月の実刑判決を受けていた(島根県浜田市)

7年前、島根県浜田市で女子大学生が行方不明になり、広島県で遺体が見つかった事件で、関与した疑いがもたれている男が、事件の5年前に九州や東京で3つの強制わいせつ事件に関わったとして、実刑判決を受けていたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。

こうした経緯から捜査線上に浮かんだということで、警察は20日、殺人などの疑いで書類送検する方針です。

平成21年10月、島根県立大学の1年生で19歳の女子大学生の行方がわからなくなり、その後、広島県北広島町の山で遺体の一部が見つかりました。

警察は遺体が見つかった2日後に、山口県内で起きた交通事故で死亡していた30代の会社員の男が事件に関わった疑いがあると見ています。

男は、事件の5年前の平成16年に北九州市や東京・杉並区で、面識のない女性に刃物を突きつけ、わいせつな行為をしようとして、けがをさせるなど3つの事件で懲役3年6か月の実刑判決を受けていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。

ことし警察が性犯罪の逮捕歴などのある人物について、捜査の対象を広げて洗い出しを進めた結果、夏ごろになって浮かんだということです。

その後の調べで、事件当時、浜田市に隣接する島根県益田市に住んでいたことや事件の前後に、女子大学生が行方不明になった浜田市の現場の周辺を、男の車が通行していたことがわかったということです。

そして、関係先を捜索するなどしたところ、デジタルカメラなどから女子大学生の画像のデータが見つかり、解析した結果、死亡したあと、男が当時の自宅の風呂場で撮影していたことがわかったということです。

警察は女子大学生を連れ去り、殺害した容疑が固まったとして、20日に殺人などの疑いで書類送検する方針です。

(NHK NEWS WEB 2016年12月20日)

容疑者の矢野富栄の強制わいせつ事件を担当した弁護士の取材も

島根女子大学生バラバラ事件、書類送検された容疑者の矢野富栄(当時33)は、3つの強制わいせつ事件で3年6か月の実刑判決を受けていた(島根県浜田市)

島根女子大学生バラバラ事件、書類送検された容疑者の矢野富栄(当時33)は、3つの強制わいせつ事件で3年6か月の実刑判決を受けていた(島根県浜田市)

男が捜査線上に浮かんだきっかけの1つとなった12年前の強制わいせつ事件で、男の弁護に当たった男性がNHKの取材に応じ、「おとなしく穏やかな印象だった。非常に驚いている」と話しました。

弁護士の男性は、島根県浜田市で女子大学生が行方不明になり、広島県で遺体が見つかった事件の5年前の平成16年に男が逮捕された、強制わいせつ事件で男の弁護に当たりました。

男性によりますと、男とは数回にわたり面会したということですが、男の印象について男性は「おとなしい男だった。物言いも非常に穏やかだし、こんな男がこんなに大胆な犯行をするのかと思った」と振り返りました。

男は地元でバンド活動を熱心に行ってきましたが、仲間とけんかをしたためバンドをやめ、東京に出てきた直後だったということで、「友達とも縁遠くなり孤立した状態になったのではないか。好きだった女性にふられたとも話していてそのことによるうっ屈もあったと思う」と話しました。

今回の事件にこの男が関与した疑いが持たれていることについて、男性は「男とは裁判のあと連絡を取っていない。まさかと思うし、非常に驚いている」と話しました。

(NHK NEWS WEB 2016年12月20日)

矢野富栄容疑者は、遺体発見の2日後に交通事故で死亡していた

島根女子大学生バラバラ事件、書類送検された容疑者の矢野富栄(当時33)は、3つの強制わいせつ事件で3年6か月の実刑判決を受けていた(島根県浜田市)

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山口県美祢市の中国自動車道下り線で車が炎上した事故で、死亡した2人は DNA型鑑定の結果、同県下関市神田町の会社員、矢野富栄さん(33)と母親の 貴美子さん(58)と判明した。

県警高速隊が10日、明らかにした。
高速隊によると、2人はいずれも焼死。

事故は8日午後3時すぎ、車がガードレール 3カ所に衝突して炎上した。

ブレーキ痕やスリップ痕はなかった。矢野富栄さんは運転席で、 貴美子さんは車外で見つかった。

(NHK NEWS WEB 2009年11月10日)

平岡さんが頭部を切断される前後の写真が記録されていた

島根女子大学生バラバラ事件、書類送検された容疑者の矢野富栄(当時33)は、3つの強制わいせつ事件で3年6か月の実刑判決を受けていた(島根県浜田市)

島根女子大学生バラバラ事件、書類送検された容疑者の矢野富栄(当時33)は、3つの強制わいせつ事件で3年6か月の実刑判決を受けていた(島根県浜田市)

当時30代の会社員男のカメラなどに、平岡さんが頭部を切断される前後の写真が記録されていたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。

画像には刃物も写っており、捜査本部は、男が遺体を損壊したことを示す有力な証拠とみている。

捜査関係者によると、遺体を解剖した医師は頭部切断前の画像などを基に、死因は首を絞められたことによる窒息死と確認した。

同年11月6日に平岡さんの頭部が発見された際、首には既に絞められたような痕があったが、首の損傷は激しく、体の複数の部位が切断されていたことなどから、捜査本部は当初、死因は不詳と発表していた。

捜査関係者によると、今年秋ごろ、男の遺品から発見し、押収したデジタルカメラなどを解析したところ、男が自宅の風呂場と室内で撮影した平岡さんの画像が複数枚見つかり、頭部の切断前後の画像も含まれていた。一部に、包丁のような刃物が写り込んでいた。

(中国新聞 2016年12月20日)

平岡都さんが発見された経緯とは

島根女子大学生バラバラ事件、書類送検された容疑者の矢野富栄(当時33)は、3つの強制わいせつ事件で3年6か月の実刑判決を受けていた(島根県浜田市)

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 2009年11月6日、広島県北広島町東八幡原の臥龍(がりゅう)山中の崖下で、前月の26日夜から行方不明になっていた島根県立大総合政策学部1年生・平岡都さん(当時19歳)に酷似した若い女性の頭部が発見された。

第一発見者は山にキノコ狩りに来ていた男性で、頭部が落ち葉の上に置かれていたのを見つけて警察に通報。駆けつけた警察によると、セミロングの髪型が判別でき、首には刃物で切断されたような跡があったという。

 島根・広島の両県警は、殺人・死体損壊遺棄事件として捜査を始めた。

 翌7日、DNA鑑定により、被害者を前述の都さんと断定。また、司法解剖の結果、顔面には殴打された形跡があり、内出血していたことも発表された。

 最初の頭部発見以降、7日に林道入り口近くの雑木林から左大腿骨の一部、8日には頭部発見現場の近くで両手足のない胴体部分、9日には左足首、19日には林道付近に落ちていた動物の排泄物から被害者の爪が発見され、後日、すべて都さんの遺体の一部であることが確認された。

 それぞれ遺体の状況は、通常の感覚を持つ人間ならば直視することすらできない残忍なものだった。都さんはバラバラに解体されただけでなく、きわめて”猟奇的”な手が加えられていたのだという。

 その一例を上げると、胴体部分の胸は刃物によってえぐり取られ、腹部は内臓の大部分が取り出されていた。

 あまりの残忍さに、警察の捜査でも「被害者は人間以外の動物に食いちぎられたのではないか」という意見が出たほどである。また、胴体全体に焚き火などにより焼けた跡があり、顔には殴打された痕、左頬には足で踏まれた跡が付いていた。

 日本の犯罪史上でも類例のない、人間の所業とは思えぬ凄惨な猟奇殺人事件である。

 一体、彼女の身に何が起こったのだろうか──。

 香川県坂出市出身の都さんは、09年春に県立高松商業高校を卒業し、島根県立大に入学。夢を抱いて進学し、学生寮で一人暮らしを始めてようやく半年が経ったばかりの惨劇だった。

 遺体発見の前月10月26日。彼女は大学の授業に出席したあと、午後4時30分から島根県浜田市港町のショッピングセンター内にあるアイスクリーム店でアルバイトをしていた。午後9時15分頃、アルバイトを終えてショッピングセンターを出る都さんの姿が店内の防犯カメラに映っていたが、自宅に向かう道路沿いに設置された複数の防犯カメラに姿は捉えられておらず、寮には帰宅した形跡もない。

 翌27日の午後5時半頃、都さんの母親が携帯電話にメールや電話をしたものの、連絡が取れず、28日のアルバイトにも出勤しなかったため、都さんの家族により、島根県警浜田署に捜索願いが提出された。

 アルバイト先と都さんの寮は約2kmの距離しかなく、徒歩で移動していたと見られている。しかし、その一帯は夜になると真っ暗になって人通りもほとんどなく、周辺住民からも危険とされているエリアである。

 実際、帰路に不安を感じた都さんは、友人が店を辞めたことをきっかけに、自分も10月28日に辞めることを決めていた。あと数日早ければ、都さんが被害に遭うこともなかったかもしれないと思うと、残念でならない。

 行方不明時の服装は、白と黒のボーダーのワンピース。決して派手ではなく、犯罪を誘発する性質の服装でもない。寮の部屋は荒らされておらず、彼女の銀行口座から現金が引き出された形跡もなかった。

 ボランティアサークルに所属していた都さんは真面目な性格で、授業の欠席はほとんどなく、成績も優秀。将来は英語を活用できる仕事を目指し、海外留学の夢もあったという。

 しかし、無限の可能性が広がる彼女の未来は、決して許すことのできない残忍で身勝手な犯罪者の手により、19歳の若さで絶たれてしまった。

 アイスクリーム店を辞めたあとにアルバイトをする予定だった居酒屋の面接では、「親に負担をかけたくない」と語っていたという。そんな親孝行の優しい気持ちなど、女性の顔を踏みつけるような犯人には分かるまい。

 事件発生から1年。警察はこれまで延べ6万人もの捜査員を動員したものの、現場に残された物証はほとんどなく、不審な車や人物などの情報も捜査線上から次々と消えてしまった

 。猟奇的趣味を持つ周辺の人間を徹底的に探るべく、島根・広島全域のレンタルビデオ店の会員リストまで調べたと言われているが、捜査は依然として難航……。都さんの無念は晴らされないまま、臥龍山の発見現場を彷徨っている。

 島根県立大学では、校内に都さんの慰霊のために花壇を設置。英語が得意で海外留学を目指していた彼女の想いを引き継ぐ意味を込め、その花壇は”Garden of Hope(希望の花園)”と名付けられた。

 都さんの家族や友人が、一刻も早く墓前に犯人逮捕の報告できるよう、そして少しでも笑顔を取り戻せるように、心から祈りたい。

まさか、犯人が事故死していたとは思いもよらぬ結末でした・・・。こんな残忍な犯行をした犯人が同様の犯行を繰り返さないでひっそりと隠れて生きているのは不思議だなとは思っていたのですが、死んでいたのですね。

同様の犯行が行われず良かったと思っていいのか、遺族の方々のことを考えると、真相が明らかにならないままうやむやになってしまうのは非常に気の毒に思います・・・。

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