舞鶴市女子高生殺人事件で無罪、別の事件で有罪の中勝美受刑者(67)病気のため医療刑務所で死亡

中受刑者はことし4月ごろから体調を崩していました

11日朝、治療を受けていた大阪医療刑務所で死亡

舞鶴市女子高生殺人事件で無罪、別の事件で有罪の中勝美受刑者(67)病気のため医療刑務所で死亡

舞鶴市女子高生殺人事件で無罪、別の事件で有罪の中勝美受刑者(67)病気のため医療刑務所で死亡

 8年前、京都府舞鶴市で女子高校生が殺害された事件で、殺人などの罪で起訴されたあと無罪が確定し、その後、別の事件で実刑判決を受けた中勝美受刑者(67)が、11日朝、病気のため医療刑務所で死亡しました。

 中勝美受刑者は、平成20年、京都府舞鶴市で当時高校1年生だった女子生徒が殺害された事件で、殺人などの罪で起訴されましたが、おととし、最高裁判所で無罪が確定しました。

 その後、大阪・北区の雑居ビルで当時38歳の女性を殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われ、懲役16年の実刑判決を受け、大阪刑務所に服役していました。

 関係者によりますと、中受刑者はことし4月ごろから体調を崩していましたが、11日朝、治療を受けていた大阪医療刑務所で死亡しました。

(NHK NEWS WEB 2016年7月11日)

中勝美受刑者、これまでの事件の経緯がすごいです。

中勝美受刑者の生い立ち

子どもの頃に母親が離婚しており、再婚相手の警察官の男性の家に同居します。

そして、中学生のころから恐喝などの犯罪歴があり、少年院を出たり入ったりしていました。

少年院出所後は、京都や大阪で、自動車の見習工や警備員のバイト、飲食店などに勤務したり職を転々としますが真面目に働いていました。

1973年9月17日、最初の殺人、2人殺害と近くの民家に籠城

料理店員だった中勝美(25)は、内縁関係だったホステスの林好子さん(26)との別れ話のもつれから滋賀県草津市の路上で林好子さんとその兄を刃物で刺して殺害しました。さらに近くの民家に押し入って住人の女性2人を人質に籠城しました。

林好子さんの家族が二人を別れさせようとして、好子さんを実家の滋賀県草津市に連れて帰ったのですが、それを追いかけてきた中勝美が好子さんとその兄を刺殺したことが事件の背景です。そして民家に立てこもり、警察の説得の応じ投降、逮捕されました。

この時の判決は懲役16年という、2人も殺害したにしては軽い罪でした。

1991年9月12日、21歳女性に強制わいせつ、傷害により逮捕

21歳女性にいたずらしようとして女性の自転車に後部から体当たりして転倒させた中勝美(43)が、女性の悲鳴を聞きつけて駆け付けた自衛官2人に取り押さえられ、現行犯逮捕されます。

この時に転倒した女性に対して顔などを鈍器のようなもので執拗に殴り、10日間のけがをさせています。

この時の判決は懲役6年という、これまた軽い罪でした。前科があってもこんなものなのでしょうか?

2008年5月7日、舞鶴市の高校1年生小杉美穂さん殺害される

2008年5月8日、小杉美穂さんの遺体が雑木林で発見されました。遺体はバールのようなもので顔や頭など数回殴って殺害されていました。

その後の捜査により、小杉さんと黒い服を着て自転車を押して歩く男の姿が複数の防犯カメラに録画されていました。

2008年11月15日、女性下着とさい銭約2000円の窃盗で逮捕

窃盗罪により家宅捜索が行われ、6日間の家宅捜索で2000点が押収されます。

このとき、中勝美(60)は、事件の日に着ていたと思われる、黒い服を捨てていたり、所有する複数の自転車の色が事件直後に塗り替えられていたり、凶器とされるバールを数年前から持っていたが事件直後に無くなるなどの不可解な点がありました。

捜査機関はこれらの点を根拠に、舞鶴市の高校1年生殺人事件の容疑者として逮捕・起訴します。

舞鶴高校生殺人事件の判決の経緯

2011年5月18日の第1審では、「犯行態様は冷酷残虐だが、周到に計画したり、ことさらに残忍な殺害方法を選択した事案とは異なり、死刑の選択がやむを得ないとまでは言い難い」として、無期懲役の判決でしたが、被告側が控訴しました。

2012年12月12日の第2審では、「犯人でなければ合理的に説明できない事実関係が必要」との基準を示し、第1審を破棄、無罪の判決が下されました。

2014年7月8日上告審にて、最高裁第1小法廷(横田尤孝裁判長)は上告を棄却し無罪判決が確定します。

無罪の根拠として、

自転車の男性と若い女性を目撃したというトラック運転手の目撃情報
事件発生直前に、自転車の男性と若い女性を目撃したというトラック運転手の男性について、パトカー内の事情聴取で、警察官から中被告の顔写真を見せられた後、男性は検察官から写真面割台帳を見せられ、中被告の顔写真を「迷うことなく」選んだということから、男性は汚染された記憶に基づいて台帳から顔写真を選び、法廷で証言したとされました。

防犯カメラの映像解析
1審では、遺体発見現場近くの3カ所の防犯カメラ画像に、自転車の男性と女性が写っており、これは東京歯科大の橋本正次教授(法人類学)の鑑定で、男性は中被告と同一である可能性が極めて高い結果を得たようですが、2審ではシルエットクイズと同レベルで科学的根拠がないとしています。

犯人しか知りえない秘密の暴露
遺留品のピンク色の化粧ポーチについて、「ポーチは(ピンク色に似た)ベージュ色」と供述したことが“秘密の暴露”にあたると検察側が主張しているが、警察官の取り調べノートを見ると遺留品に合致している供述だけを調書にしており、前もって捜査機関が遺留品を知っていて遺留品について繰り返し質問がなされ、誘導があったことは明らかだとしています。

真犯人の可能性
防犯カメラ映像で、前を行く自転車の男性に女性が駆け寄る様子があり、2人は知り合い同士以上の関係にあると推定され、遺体発見現場近くの路上で、若い男女を見たというトラック運転手の男性の目撃証言では「自転車を押す男性はヒップホップ風の格好」とあり、一緒にいた男性が犯人ならば、真犯人は17~22歳のヒップホップ風の男性であるとしました。

2013年5月28日、コンビニで万引き容疑で現行犯逮捕

コンビニにてアダルト雑誌を万引きしたとして窃盗容疑で中勝美(64)は現行犯逮捕されます。アダルト雑誌は「家から持ってきた」と否認していました。

このときの判決は、懲役1年2月の実刑判決でした。

そして2014年7月8日、舞鶴女子高生殺人事件の無罪判決が言い渡されます。

2014年11月5日、女性に対する殺人未遂で逮捕・起訴

 大阪府警は5日、大阪市北区で女性を刺したとして、殺人未遂容疑で、舞鶴高1女子殺害事件で逮捕・起訴され無罪判決が確定した無職、中勝美元被告(66)を現行犯逮捕した。

  逮捕容疑は、5日午前8時40分ごろ、大阪市北区兎我野町の雑居ビルで女性(38)を刺したとしている。府警曽根崎署や消防によると、女性は顔や胸、背中 など約10カ所を刺されたとみられる。調べに対し、中容疑者は「ママの上半身を数回ナイフで刺した」などと供述しているという。

 中容疑者 は京都府舞鶴市で平成20年5月、府立高校1年の女子生徒=当時(15)=が殺害された事件で殺人罪などに問われたが、今年7月に無罪が確定している。昨 年5月には、大阪市西成区のコンビニで雑誌を万引したとして窃盗容疑で逮捕され、大阪地裁で同8月、懲役1年2月の実刑判決を言い渡されていた。

 現場は大阪市営地下鉄谷町線東梅田駅から東に約300メートルの繁華街。

(産経WEST 2014年11月5日)

この事件の裁判での中勝美(67)の発言がひどすぎて驚きました。

「無言のまま相手が突然服を脱ぎ、裸になった」「ベッドに押し倒された」-。
 襲われたからやむを得ず反撃した、と正当防衛を主張したのは、か弱き女性ではない。

 平成20年5月に京都府舞鶴市で起きた女子高生殺害事件で逮捕、起訴され、後に無罪が確定した中勝美被告(67)だ。

 雇用主だった女性に対する殺人未遂や強制わいせつ致傷などの罪に問われ、2~3月に大阪地裁で開かれた裁判員裁判で声高に無罪を訴えた。

 ナイフでめった刺しにされたという被害女性の証言とは180度食い違う内容だったが、判決は「不自然かつ不合理」と一蹴して有罪を認定し、懲役16年(求刑懲役25年)を言い渡した。

 いくら聞いても「?」しか浮かばなかった法廷での珍妙な言い分を振り返る。

◇「お前が好きや、服を脱げ」

 平成26年11月5日午前8時ごろ、大阪市北区兎我野町。

 大阪・キタの繁華街の中でもラブホテルや風俗店が集中する猥雑(わいざつ)な地区だ。

 とある雑居ビルの前に中被告の姿があった。

 ビルの2階はホテルの客室になっている。

 従業員として、中被告が数日前まで働いていた場所だ。雇用主だった女性(39)はその一室に泊まっていた。

 ここから後の場面は、検察、弁護側双方の主張が対立している。

 まずは判決で「信用できる」と認定された被害女性の証言ベースで事件の顛末(てんまつ)を見ていく。

 女性は廊下の足音で目を覚ました。

 顔見知りのスタッフかと思い、部屋のドアをわずかに開けた。

 その瞬間、強い力でドアが押し開けられ、男が侵入してきた。中被告だった。

「金庫を開けろ。俺の名前と住所を書いたものを出せ」

マスクに帽子、軍手をはめた右手には果物ナイフが握られていた。

「どうしたの?」

「うるさい! ごちゃごちゃ言うな、静かにしろ。はよせえ!」

 女性が従わない素振りを見せると、中被告は思いきり女性の頬を平手打ちした。

  そして後ろから抱きついた。

「お前が好きや」

 そう言って無理やりキスをし、胸をもんだ。さらにナイフを首元に突きつけ、こうすごんだ。

「服を脱げ。脱がないと殺すぞ」

 女性が拒否するや、中被告はいきなり、女性の首にナイフを振り下ろした。

 女性は殺されると思い、ポロシャツのすそに手をかけた。

 すると中被告はシャツを無理やりめくりあげ、上半身裸の状態にして、軍手をはめた手で女性の胸をもんだ。

 さらにキスをした。しかしその後はひたすら、女性の身体にナイフを突き立てた。

 女性もいったんはナイフを奪い、中被告に馬乗りになって電話の子機で殴るなど応戦した。

 しかし、中被告はすぐにナイフを取り返すと、女性の右頬を横から突き刺した。

 ナイフは頬を貫通し舌をも切り裂いた。

 しかし、女性はここでひるむどころか「痛くて、すごい腹が立った」ため、口の中にたまった大量の血を中被告の顔に向けて吐き出したという。

 そして一瞬の隙をついて部屋を飛び出した。

「警察! 警察!」

 血だらけで叫び、廊下を挟んで向かいのヘルス店に駆け込んだ。驚いた店員の顔が見えた。

 中被告はナイフを持って追いかけてきたが、もう何もしなかった。

 女性は冷静になると、急に裸でいることが恥ずかしくなったという

 まもなく、店員の110番を受けた大阪府警の警察官が現場に駆けつけた。

 中被告は女性の部屋に閉じこもったが、警察官に「出てきなさい」と説得され、ドアの鍵を開けた。

 中被告は殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。

◇「女性を逮捕すべき」

 奇跡的に一命を取り留めた女性の身体には、顔や首、胸や背中など十数カ所の刺し傷があった。

 深さ約10センチに及ぶ傷や、あと2ミリずれていたら頸動脈を損傷していたものもあった。

 一方の中被告には両手の指に切り傷が、顔には殴られたような痕と、小さな傷があったという。

 どちらが激しい攻撃を受けたかは一目瞭然だが、中被告や弁護人は女性の話を真っ向から否定し、驚くべき主張を展開した。

 中被告の言い分はこうだ。

 事件当日の朝、中被告は女性の部屋を訪ね、「未払い分の給料と身分証明書のコピーを返してほしい」と懇願した。

 だが女性はいいとも嫌とも言わず、無言のまま突然服を脱いで上半身裸になった。

 さらに棚に置いてあったナイフを手に取ると、中被告の腹をいきなり刺そうとした-。

 両手を前に出して攻撃を防ごうとしたが、女性はナイフを振り回し、中被告の指を切った。

 さらには中被告をベッドに押し倒し、電話の子機で100回くらい殴ったという。

「助けて!やめてくれ!」

 中被告はそう叫びながら必死に抵抗。ナイフを奪うと、自分の身を守るために女性を刺した。

 刺されながらも女性は中被告への攻撃をやめなかったが、30分ほど経ったところで不意に部屋を出ていったという。

 女性がなぜ自発的に服を脱ぎ、なぜいきなり襲撃してきたかは判然としないが、中被告は被告人質問で「自分の方が傷を負って顔全体から出血していた」と訴え、「女性を殺人未遂で逮捕すべきだ」ともうそぶいた。

◇出所者を「スカウト」

 実は女性と中被告との出会いは、「普通」ではなかった。女性は意外な手法で中被告をスカウトしていたのだ。

「仕事をしませんか」

 事件のおよそ1カ月前、女性はJR堺市駅(堺市)のホームで中被告に声をかけた。

 誰なのかを知っていたわけではない。女性は近くにある大阪刑務所の出所者を探していたのだ。

 見た目で、中被告がそれだと分かった。

 女性は従業員不足に悩み、「刑務所を出てきた人なら仕事がないから無条件で働いてくれる」と、風俗店のキャッチをしていた知人からアドバイスをもらったのだという。

 一方の中被告はこの日、25年に起こした窃盗事件での服役を終え、出所したところだった。

 行く当てもなく、更生保護施設を頼ろうと堺市駅で電車を待っていた。

「どうせ仕事も住むとこも決まってへんし」

 誘われるまま、女性が経営するホテルへ。

 女性は中被告に住む場所と食事を提供するという条件付きで、月給6万円で働くことを提案。了承を得たという。

◇いさかい絶えず…すぐにクビ

 女性の証言では、中被告は客を部屋に案内したり、電話対応をしたりといった簡単な仕事もできず、そのうえ客と何度もトラブルを起こした。

 女性は2日後には「もう休んでください」と事実上のクビを言い渡したが、中被告は「ボランティア(無償)で働く。たまにおいしい食事を食べさせてくれればいいから」と食い下がった。

 女性は渋々承諾したが、その後も客とのいさかいが絶えず、10月10日、今度ははっきりと「辞めてください」と告げた。

 それでもまだ中被告は小遣いをせびりに来たり、洗濯機を使わせてほしいと頼みに来たりした。

 中被告が勤務したといえるのは数日程度だ。

 女性はこの分の給料を支払っていないが、「食事を提供し、生活支援もした」と釈明した。

◇被害女性、悪夢にうなされる日々

「服役して反省したことはないのですか」

 出所後まもなくの事件だったため、被告人質問で裁判官がただした。
中被告は少し考え、こう答えた。

「(刑務所に)入っとってつらいなと思って。苦しいさかい、もう二度としないように考えていました」

 一方、検察側は論告で「平然と嘘をつく無反省の態度」と指弾。

 同様の犯行を繰り返す可能性が高いとして、この種の殺人未遂事件としては異例の懲役25年を求刑した。

 3月4日、大阪地裁の長瀬敬昭裁判長は判決で「被告の供述は不自然、不合理で信用できない」と指摘。

 被害者が一命を取り留めたことなどを考慮し、懲役16年を言い渡した。

動機については「性欲を満たす目的だった」と認定した。

 女性は現在、右頬にまざまざと残る傷跡に苦しみ、ナイフで刺される悪夢にうなされる日々を送っているという。

 傷ついた舌のせいで、しゃべることや食べることにも不自由し、神経を切断された2本の指はまひしたままだ。

 女性は証人尋問で、強い処罰感情を語っていた。
「中被告には刑務所の中で死んでほしい。出所したら、またこんな被害が起きる」

(産経WEST 2016年3月20日)

中勝美受刑者の最後の犯行となった事件の被害者の女性が言った言葉、「中被告には刑務所の中で死んでほしい。出所したら、またこんな被害が起きる」この言葉がそっくりそのまま実現した形になって驚きです。 

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