大阪府門真市死体遺棄(頭蓋骨発見)事件、容疑者壮絶“過去

シェアハウスの住人「遺体には全く気づかなかった」

「こんな遺体は見たことがない。どういう理由でできるのか…」

大阪府門真市死体遺棄(頭蓋骨発見)事件(その7)

大阪府門真市死体遺棄(頭蓋骨発見)事件(その7)

 昨年12月29日未明、門真市舟田町の森島容疑者のワンルームマンション。遺体を発見したのは、窃盗容疑で家宅捜索に踏み込んだ捜査員だった。

 リビングの冷凍庫には、複数のナイロン袋に小分けされた肉片。そして、浴室では人間の頭蓋骨や背骨、骨盤が液体の張られた浴槽から相次いで見つかった。

 「骨と肉が何らかの方法で切り分けられていた。ただ、一部の肉には骨も混ざっていた状態だった」と捜査関係者は語る。

 さらに現場から約300メートル離れたシェアハウス。森島容疑者が昨年8月から11月まで居住していたこの場所でも、凄惨(せいさん)な遺体の一部が見つかっている。

 森島容疑者が暮らしていた2階の部屋の押し入れから両手両足が紙袋に入った状態で見つかった。また1階の共有台所の押し入れでは、複数の肉片がナイロン袋に小分けされ、バッグに入った状態で発見された。

「こんな遺体は見たことがない。どういう理由でここまでできるのか…」

 大阪府警の捜査幹部が現場の状況に言葉を失ったのも無理はない。事件は序盤から常軌を逸していた。

 広島県内で小中学校時代を過ごした森島容疑者。関係者によると、母親(57)と内縁の男性、2人の弟と暮らしていた。

 当時の自宅には多数の家族の写真が並び、「端から見ると仲が良すぎるほどの家族関係だった」(関係者)。森島容疑者は高校に入るころまで内縁男性を父親と信じていたようだ。

 だが、平成17年に母親が当時の夫を保険金目的で殺害した放火殺人事件で19年に逮捕され、その後無期懲役の判決が確定。

 この前後、森島容疑者は逃げるように岡山県内に引っ越したという。

 そして昨年8月、門真市のシェアハウスに入居、渡辺さんと出会った。2人は互いに「てるみん」「さわちゃん」と呼び合う仲だった。

 だが約3カ月後の11月下旬、森島容疑者は「犬を飼いたい」という理由で、今回多数の人骨などが見つかったワンルームマンションに転居した。

 そして、今回の事件が起きた。

 捜査幹部が「不可解」と指摘するのが、ワンルームマンションのみならず、シェアハウスでも遺体が見つかった経緯だ。

 すでにワンルームマンションに転居していた森島容疑者が遺体を持ち込んだとしても、シェアハウスにはほかの住人3人が暮らしており、発見されるリスクが十分にあった。

 両手足や肉片も、バッグなどの中に入っていたとはいえ、厳重に隠されるなどした形跡はないとされる。

 ただ、取材に応じた住人の男性(31)は「遺体には全く気づかなかった」と証言。

 森島容疑者は退去後も一部の荷物をシェアハウスに置いたままにしており、「出入りを繰り返していても不自然ではなかったかもしれない」(捜査関係者)。

 またシェアハウスの台所付近には生活臭があり、遺体には気付きにくかった可能性もある。

(産経新聞 1月12日)

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