法務省は11月11日、田尻賢一死刑囚(45)の死刑を執行、金田法相のもとでは初めて(熊本県宇土市・熊本市)

今回の執行で確定死刑囚の数は129人となった

裁判員裁判で死刑判決を受けた死刑囚としては2人目

法務省は11月11日、田尻賢一死刑囚(45)の死刑を執行、金田法相のもとでは初めて(熊本県宇土市・熊本市)

法務省は11月11日、田尻賢一死刑囚(45)の死刑を執行、金田法相のもとでは初めて(熊本県宇土市・熊本市)

 法務省は11日、死刑囚1人の死刑を執行した。死刑の執行は今年3月以来で、金田法相のもとでは初めての執行となる。

 死刑が執行されたのは2件の強盗殺人などの罪で死刑判決が確定していた田尻賢一死刑囚(45)。

 田尻死刑囚は2004年、熊本・宇土市で女性を殺害し現金などを奪い、2011年には熊本市で女性を殺害し、現金を奪ったとして、2件の強盗殺人などの罪に問われていた。

 一審の熊本地裁は裁判員裁判で死刑判決を言い渡し、二審の福岡高裁もこれを支持、田尻死刑囚が最高裁への上告を取り下げたため2012年に死刑が確定していた。

 裁判員裁判で死刑判決を受けた死刑囚としては2人目の執行となる。死刑執行は今年3月以来で金田法相のもとでは初めての執行となる。

 今回の執行で確定死刑囚の数は129人となった。

(日本テレビ系(NNN)2016年 11/11

2011年10月25日の熊本地裁での死刑判決では、犯行の残虐性が述べられていました。

 検察側は「2人の命を奪い、1人に重傷を負わせた被告を無期懲役にしたのでは、罪と刑罰の均衡を図ることができない。心理的抵抗を感じず、残虐極まりない犯行を繰り返しており、命をもって償いをさせるほかない」と結論づけました。 

 判決理由では、パチンコや風俗店で使った借金返済のため強盗殺人を繰り返しており「身勝手かつ短絡的」とし、凶器で顔を執拗に狙った手口も残虐と批判。
 また、「犯行の経緯や動機に酌むべきところは全くなく、結果も深刻だ。最初の事件から7年後に同様の手口で再び犯行に及んでおり、罪責はまことに重大だ」と指摘。
 争点の自首について鈴木裁判長は「自発的に供述したとは到底言えない」として認めず、熊本市の事件での自首も「罪の意識からではなく、逃げ切れないと考えた経緯を考えれば過大に評価できない」と述べた。

(2011年10月25日 産経新聞)

2012年3月7日の控訴審では、さらにあらためて犯行の残虐性が述べられていました。

 日本の絞首刑は残虐な刑で違憲とする弁護側主張に対しても「過去の判例から違憲ではない」と退けた。

 そのうえで、判決は、最高裁が1983年に示した死刑選択の基準「永山基準」に基づいて量刑を検討。

 「7年前の事件を自供したことからも反省の気持ちはうかがえるが、犯情の極めて悪い重大事件では反省などの情状が量刑に与える影響力はかなり小さい」と指摘し、「人命軽視の危険な性向は顕著で、矯正は極めて困難。死刑を回避すべき特段の事情はなく、極刑と判断した一審判決はやむをえない」と結論付けた。

(2012年3月7日 時事通信)

と述べられ、かなりの犯行の残虐性がうかがえます。

田尻賢一死刑囚が死刑判決を受けた犯行の内容は?

2004年3月13日の昼間、熊本県宇土市走潟町で、ゴルフ練習場から帰宅した「走潟町医院」院長の中津卓郎さん(61)が、自宅玄関で妻の千鶴子さん(当時49歳)が血を流して倒れているのを発見しました。
犯行の際には、ぜんそくを装って妻にドアを開けさせ侵入したということです。
頭に殴られた跡が50か所以上あり、顔を刃物で刺され、失血死していました。
また、室内には血の付いた包丁が落ちており、物色した跡がありました。
犯行の際、妻は頭や顔をスパナで殴るなどして殺害され、現金約18万3000円などが奪われていました。

この事件は、有力な情報はなく捜査は難航し、2007年には、上限300万円とする警察庁の「捜査特別報奨金制度」の対象になっていました。
その際、犯行時にはいていたとみられるナイキ社製の運動靴「エアモック」の写真や千鶴子さんのハーフコートやバッグの絵が公開されていました。
しかし、2011年に逮捕された田尻死刑囚が犯行を自供し、事件当時着ていたとされる衣服を男の供述通りに熊本市富合町の山中で発見したことから再逮捕されました。

2011年2月23日の夕方、熊本県熊本市渡鹿2丁目で、「男が大声を上げて、玄関をたたいている」「隣の人が血を流して倒れている」と2回にわたり110番通報があり、署員が駆け付けると、72歳の会社役員の住宅で妻の65歳女性が刺殺され、男性も重傷を負っていました。
犯行の際、「車を家の壁にぶつけた」 などとうそを言って、妻に玄関のドアを開けさせ、妻の顔や首、背中などをバタフライナイフで刺して殺害、現金10万円や商品券2万円分を強奪、帰宅した男性の胸や脇腹などを複数回刺して、全治1か月の重傷を負わせています。

熊本県警が現場検証した結果、録画機能付きのインターホンに犯人である田尻死刑囚が映っていたことが証拠となっていましたが、田尻死刑囚は新聞、テレビの報道で逃げ切れないと判断し、家族に付き添われて2011年2月25日に自首したことで、逮捕されました。

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