中国で「15歳の妊婦」が妊娠を自撮り写真、法律も道徳も認めてくれない夫婦だった

00後(2000年代以降に産まれた世代)はもう子供を産む

2人の「結婚」は法律的に認められていません

中国で議論を呼んだ「15歳の妊婦」の自撮写真=『法制晩報』新浪微博から

中国で議論を呼んだ「15歳の妊婦」の自撮写真=『法制晩報』新浪微博から

 4月24日に、1200万人以上のフォロワーを持つ法律関係の新聞『法制晩報』の新浪微博(中国版ツイッター)のアカウントに、「00後(2000年代以降に産まれた世代)はもう子供を産む」のメッセージと同時に、4枚の写真が投稿されました。

 2枚の写真は若い女の子が大きなおなかを自撮りしたものだと思われます。女の子の後ろには、パソコンに向かっている男性も写っています。

 別の画像では、男性と女性の生年月日、出身地などの情報も掲載され、二人はすでに結婚していることが記されています。

 元の写真は、本人が投稿したと見られ、『法制晩報』など様々なメディアがネット上で転載しました。

 中国の法律では、結婚できる年齢が男性は22歳で、女性20歳です。そのため、2人の「結婚」は法律的に認められていません。

 生まれる赤ちゃんも4、5年の間は戸籍がない子になります。そもそも、中国では「できちゃった婚」が日本ほど受け入れられていません。

 当事者は、4月25日、ついにコメントを出します。2人は、同郷の河南省許昌市の出身者が集まる「同城会」アカウントを通して自分の立場を説明する声明文を公表しました。

「私を育てたのはおじいちゃん、おばあちゃんです。小さい時からミルクを飲んだことがなく、歯が生えるまで、全部おじいちゃんが食べ物(小麦粉の主食)をかみつぶして私に与えたのです」

「親がいないので、学校でもいじめられました。我慢した末、14才の時に、退学しました」

「私はずっと愛情を望んでいます。しかし、おじいちゃん、おばあちゃんは年取っていますし、読み書きもできません。交流は難しいです。私も出稼ぎ労働に行き、現在の夫と出会えたのです」

 妊娠した女の子の「心の話」からは、両親と音信不通の「留守児童」であったことがうかがえます。

 「留守児童」は中国語で、両親が都市部に出稼ぎに行き、農村部に取り残された子どものことを意味します。「片方の親と農村に暮らし、あるいは都市部に生活しても親と一緒に暮らしていない」子どもを指すこともあります。

 中国では都市部と農村部の経済格差から、多くの農村出身者は、裕福な沿岸部の大都市に出稼ぎ労働に出ます。

しかし、子どもは、出身地以外の学校に入れない戸籍制度に縛られているため、農村の実家で暮らすことが少なくありません。

そのため、親が仕送りをして、子どもたちは祖父母世代に育てられます。

 2010年人口調査によると、中国全土の農村部には6102.5万人の留守児童がいます。農村部全体の児童の37.7%、未成年者全体の21.8%が留守児童になります。

 留守児童は、大人になっても就職先が限られ、出稼ぎ労働しかできない場合が少なくありません。結果、留守児童の子どもも十分な教育を受けられず、負の再生産が繰り返される事態が起きています。

 今回の15歳の母親は、その一つの縮図だとも考えられます。

(withnews 2016年5月11日※一部省略箇所あり)

中国全土の農村部には6102.5万人の留守児童がいるということで、その数に驚きました。日本の人口の約半分くらいですよね・・・。 中国ではの都市部と農村部の経済格差は日本の比ではないのですね。とても深刻な問題だと思います。

この「留守児童」問題について中国国務院が最近、「農村留守児童に対する保護対策を強化する意見書」を発表し、問題解決に乗り出しました。

 この「意見書」では次のように規 定されています。「出稼ぎに行く時はできるだけ未成年の子供を連れて行って一緒に生活する、或いは片親を残して子供の世話をすべきである。これらの条件が満 たせないならば、子供は世話をしてくれる人に委託すべきである。16歳未満の児童を一人で生活させてはならない。警察が一人で生活している児童を見つけた 場合は、両親をすぐに呼び戻すか、或いは世話人を擁立すべきである」

しかし、この意見書に対しては、こういった意見もあります、「農村の経済条件が改善すれば、わざわざ出稼ぎに行く必要はない。出稼ぎ先で一年間働いた給料の全額をきちんと貰えるのであれば、翌年は出稼ぎに行かずに済むかもしれない」

農民が都市部の人たちと同程度の年金や教育経費を得られれば、留守児童の問題は自然に解決されると専門家は指摘しています。

スマホ用USBメモリー 32GB

スマホ用USBメモリー 64GB